宇田法律事務所ブログ

企業会計~会社の不正を見極める

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こんにちは。宇田幸生です。

 

私の事務所では会社関係の法律問題、いわゆる企業法務のウエイトが結構あります。

 

企業法務の中には、契約書のチェック、こげついた売掛金や請負代金の取立てといった「債権回収」の仕事が多くありますが、変わったものとしては「破産管財人」といって、破産した会社の財産を調査して財産をお金に換えて、債権者の皆様に分配するという業務にも関わっております。

 

特に破産管財人になると、破産した会社の帳簿類とにらめっこをしながら、会計上の不正はないか、隠蔽された資産はないかという観点から、調査をしてゆくのですが、その際には、企業会計に関する知識が欠かせません。

 

そんな企業会計の世界では、会社の経営実態をできる限り正確に反映しようと何百年もかけてルールが整備されてきました。

 

何百年も昔には、いわゆる現金取引といって「おこづかい帳」のように現実に入った収入と出た支出をまとめるだけで済んでいたそうです。

 

ですが、取引日と決済日にズレが出て、いわゆる信用取引がはじまり、経済活動が複雑化・多様化し、株主のような利害関係人まで現れてくると、「おこづかい帳」だけでは当然、対応しきれなくなります。

 

どうしたら会社の経営状態を正確に反映させられるだろうか・・・という試行錯誤が繰り返された結果、現在のような会計基準にまで発展してきたわけです。

 

事業をされている方ですと、自社のBS(貸借対照表)やPL(損益計算書)などを見る機会があろうかと思いますが、実際にこれらの書類が完成するまでには、資産や取引の種類によって細かく定められたルール(会計基準)に沿って評価計算をしていかなければならず、結構複雑です。

 

また会計基準自体にも日本基準、米国基準、指定国際会計基準、修正国際基準の4つが日本では採用されているというから、一層ややこしくなります。

 

ルールが複雑になればなるほど、そこに付けいる隙(法の抜け穴)が出てくるのは世の常。

 

そんな細かなルールによって作成された財務諸表や帳簿をじっと見つめながら、会社の財政状況や破綻の原因を分析しつつ、会計上の不正を見抜き、隠蔽された財産を発見するのは骨が折れるのですが、一方でやりがいもあります。

 

ちなみに会計上の不正については、粉飾をしたり、会社の財産を横領したりする等、ある程度パターンがあります。

 

その手口をここでおおっぴらにすることは避けますが、一定のパターンの累積から不正を暴き、隠蔽されたり流出した財産を取り戻すことが出来れば、その会社と取引をしていた債権者や利害関係者により多く分配をすることが出来ますので、気合いも入ります。

 

本来あったはずの財産を取り戻して利害関係人に公正に分配するという意味では、相続事件でも同じかもしれません。

 

何が真の意味での公正・公平か・・・。そんな観点から日々、業務に向き合っております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明点や不安点などは、お気軽にお問い合わせください。

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